コミュニティワークのプロセス(工程)

【前提】無力感を持ち、声を大にできない市民こそ いま社会に足りないことを一番知っているかもしれない
  • ▽コミュニティと関わり始める
  • ▽社会の中で小さな声の人の側に立ち傾聴・情報収集
  • ▽観察・分析する(力関係の不均衡さなど、課題発見)
  • ▽「よそ者」という立場をうまく使い、力関係を平らにする
  • ▽求めている企画を探り、始まるように背中を押す
  • ▽関係する行政サービスやNPO と交渉して繋ぐ
  • ▽企画は準備しすぎず余地を作り参加しやすくする
  • ▽成功で終われるよう、大きな失敗のない場を設定
  • ▽目的に向かいファシリテーションし続ける

参加者同士支え合い
主体的に動き、楽しい成功体験を得る

  • ●エンパワー・自信(自分の力に気付く)
  • ●市民性(自分が社会を動かす構成員であると気付く)
  • ●主体性(課題を自ら見つけ取り組む力を得る)
  • ●安心(心の孤立が和らぐ)

などの力を取り戻していく。

【目標】市民が自力でコミュニティを良くしていく

コミュニティワーカーは実践を振りかえり学び続けることが大切!

助けてもらうだけでは自分の力に気づけない
自力で歩きはじめる力を取り戻す入り口へ

実践例

  1. ▽台風19 号(2019 年)により岩根地区に浸水被害
  2. ▽岩根地区の近くに住むSさんが避難所に毎日通う
  3. ▽台風19 号から1か月、「温かいものが食べたい」という声があがりはじめ、「コミュニティワーク開始のタイミング」と判断
  4. ▽炊き出し場所として県営住宅の集会所を候補に選ぶ県の関係部署と相談し、開催を決定
  5. 「310食堂」(※)として住人向けに炊き出しを実行
  6. ▽浸水被害に遭わなかった周辺の方が参加を遠慮しており、S さんの根気強い関わりで参加する気が起り、参加する方も
  7. ▽参加者数が予想以上で人手や汁物が全く足りず、住人が食材持ち寄る、火を起こすなど主体的に関わる
  8. ▽その中で「今年は餅つきできないな」との声を聞き「やってみますか?」と働きかけると喜ばれ、実行が決定
  9. ▽「310食堂は本来子どもに開かれていて」と説明すると、ふるまい事が得意な女性たちが「やってもらうばかりじゃ悪いと思っていた」と、主体的に参加することを楽しむように

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